異世界食堂3
(c)犬塚惇平/エナミカツミ/ヒーロー文庫
1: 名無しの冒険者 ID:dc4
~とある洞窟~

ゴブリンスレイヤー「・・・・・」ブン

グシャ

ゴブリン「ウギャー!」バタッ

ゴブリンスレイヤー「この辺のはあらかた片付いたな」

女神官「お疲れ様です、ゴブリンスレイヤーさん」

ゴブリンスレイヤー「ああ」

2: 名無しの冒険者 ID:dc4
妖精弓手「へへー!見た見た?私10匹も仕留めちゃった!」

鉱人道士「あー早く帰って酒飲みたいのお」

妖精「無視すんな!」

蜥蜴僧侶「これこれ、喧嘩はよさぬか」

ゴブリンスレイヤー「む、まだ奥に道があるようだな」

3: 名無しの冒険者 ID:zwL
ゴブリンスレイヤー「子供がいるかもしれん」

女神官「やっぱり・・・殺すんですね」

ゴブリンスレイヤー「当然だ」

女神官「・・・・・」

妖精「いいよ、私が見てくる」

ゴブリンスレイヤー「そうか、油断するなよ」

妖精「わかってるって」

4: 名無しの冒険者 ID:zwL
妖精「ったく、アイツも少しは信用してくれたのかな・・・って」

妖精「これは・・・」

ゴブリンスレイヤー「どうした?ゴブリンでもいたか?」

妖精「いや、そうじゃなくて・・・」





妖精「洞窟の中に・・・扉?」

5: 名無しの冒険者 ID:zsT
面白そう

6: 名無しの冒険者 ID:zwL
女神官「何でこんな所に・・・」

蜥蜴「奥には何もありませぬな」

鉱人「何やら魔力らしきものを感じるのお・・・」

ゴブリンスレイヤー「行くぞ、中にゴブリンがいるかもしれん」

妖精「あ、ちょっと待ちなさいよ!」

ガチャ・・・

7: 名無しの冒険者 ID:zwL
女神官「え・・・」

鉱人「なんと・・・」

蜥蜴「これは・・・」

妖精「嘘でしょ・・・」


ゴブリンスレイヤー「こんな洞窟の中に建物?」

8: 名無しの冒険者 ID:zwL
妖精「どうなってるのよ・・・」

タタタ・・・

ゴブリンスレイヤー「ん?」


アレッタ「いらっしゃいませ!ようこそ、ヨーショクのねこやへ」

女神官「あ、これはご丁寧にどうも」ペコ

妖精「いや、そんな呑気に挨拶してる場合じゃ・・・」

9: 名無しの冒険者 ID:zwL
蜥蜴(この娘・・・限りなく人に近い魔の者か)

妖精「一体ここは何なの?」

店主「見ての通り、料理屋ですよ」

アレッタ「あ、マスター」

ゴブリンスレイヤー「お前が主か」

10: 名無しの冒険者 ID:zwL
妖精「要は飯屋って事ね、こんな洞窟の奥で?」

店主「ああ、あなた方はそういう場所から来たんですね?」

女神官「え?」

店主「私も詳しいことはわからないんですが・・・」

店主「ウチの扉は、7日に1度、別の世界に繋がってしまうんですよ」

鉱人「成程のう・・・」

蜥蜴「何とも不思議な話ですな」

11: 名無しの冒険者 ID:IzO
店主「まぁここに来れたのも何かの縁です、何か食べていきませんか?」

蜥蜴「ほう、それは有難いですな」

ゴブリンスレイヤー「ゴブリンがいないのなら興味はない、帰る」

女神官「あ、ちょっとゴブリンスレイヤーさん!」

グウウウウ・・・

女神官「へ?」

ゴブリンスレイヤー「・・・・・」

12: 名無しの冒険者 ID:IzO
妖精「今の腹の音・・・まさか」

ゴブリンスレイヤー「・・・・・」

女神官「ゴブリンスレイヤーさん・・・」

妖精「ぷっ・・・あははは!!!やっぱあんたもお腹空いてるんじゃん!」

ゴブリンスレイヤー「そんなことはない・・・だが」


ゴブリンスレイヤー「帰り道でゴブリンと鉢合わせするかもしれん、体力の回復は必要だ」

鉱人「素直じゃないのお」

蜥蜴「それでは決まりですな」

アレッタ「それではこちらの席にどうぞ」

13: 名無しの冒険者 ID:IzO
アレッタ「こちらメニューになります」

蜥蜴「品書きか、かたじけない」

妖精「へ~何があるんだろ・・・」チラ

女神官「たくさんありすぎてよくわかりませんね」

鉱人「とりあえず酒があれば持ってきてくれるかの」

アレッタ「はい、少々お待ちください」

14: 名無しの冒険者 ID:IzO
蜥蜴「ここは直感でいくしかあるまい、拙僧はこれを」

妖精「じゃあ私はこれ!」

女神官「えっと・・・じゃあこれで」

ゴブリンスレイヤー「俺は何でも構わん、腹に入ればな」

店主「わかりました、少々お待ちを」

15: 名無しの冒険者 ID:IzO
~数分後~

アレッタ「お待たせしました、エビフライです」

蜥蜴「おお、やっと来たか!」

妖精「何これ?茶色い何かに包まれてる・・・」

蜥蜴「何でもシュライプという海の幸を油に入れた食べ物とのことであるぞ」

ゴブリンスレイヤー「こんなところまで新鮮さが持つのか?」

蜥蜴「それは食してみればわかるというもの、では、いただきますぞ」

ガブッ

16: 名無しの冒険者 ID:IzO
モグモグ・・・

蜥蜴「こ、これは・・・」ガタガタ

鉱人「どうした?」

蜥蜴「この衣のサクサク感、身もプリプリで・・・」

蜥蜴「美味!美味であるぞおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」

妖精「大袈裟ね~」

17: 名無しの冒険者 ID:IzO
アレッタ「お待たせしました、納豆スパゲティです」

妖精「待ってたわよ!」

鉱人「何じゃい、そのパスタに乗ってる豆みたいなのは?」

妖精「わかんないけど何となく惹かれたのよね・・・いただきまーす!」

ズルル・・・

18: 名無しの冒険者 ID:obO
妖精「!」ビクン

妖精「こ、これは・・・美味い!」

妖精「このネバネバが何とも・・・」

女神官「そうなんですか?」

妖精「アンタも食べる?」

女神官「いえ、遠慮しておきます・・・」

19: 名無しの冒険者 ID:obO
アレッタ「お待たせしました、カツ丼です」

鉱人「うむ、酒にあいそうじゃ!」ゴクゴクプハー

妖精「すごい肉ね・・・」

鉱人「これは食いごたえがあるわい!このビールとやら、おかわり!」

アレッタ「かしこまりました」

20: 名無しの冒険者 ID:obO
アレッタ「お待たせしました、チキンカレーです」

女神官「ありがとうございます」

ゴブリンスレイヤー「どういう料理なのかわかってるのか?」

女神官「香辛料ふんだんに使った料理・・・らしいですよ」

ゴブリンスレイヤー「ほう」

女神官「何事も冒険です!それでは、いただきます」

パクッ

21: 名無しの冒険者 ID:obO
女神官「!」ビクン

ゴブリンスレイヤー「どうした?」

女神官「か・・・か・・・」ブルブル

ゴブリンスレイヤー「?」

女神官「からああああああああああああ!!!!!」

ゴブリンスレイヤー「!」ビクッ

22: 名無しの冒険者 ID:obO
女神官「ゲホッ!ゲホッ!」

ゴブリンスレイヤー「大丈夫か?」

女神官「ひゃ、ひゃい・・・なんとか・・・」

ゴブリンスレイヤー「ほら、水だ」

女神官「ありがとうございます・・・」ゴクゴク

23: 名無しの冒険者 ID:obO
女神官「いと慈悲深き地母神よ・・・」ブツブツ

ゴブリンスレイヤー「もういいのか?」

女神官「あ、はいなんとか・・・でもこれ辛いけど美味しいですよ」



黒『あなたもそう思う?』

女神官「!?」ビク

24: 名無しの冒険者 ID:hQd
妖精(な・・・)

鉱人(こやつ・・・)

女神官(頭の中に直接声を・・・)

蜥蜴(何故だ・・・この娘からは竜の気配が・・・)

黒『お待たせしました、メンチカツです』

ゴブリンスレイヤー「そうか」

妖精「あんたはなんで平然としてんのよ・・・」

25: 名無しの冒険者 ID:hQd
ゴブリンスレイヤー「では、いただくとしよう」パク

アレッタ(あ、兜のまま食べるんだあの人・・・)

モグモグ・・

ゴブリンスレイヤー「・・・・・」

女神官「お、美味しいんですか・・・?」

ゴブリンスレイヤー「まぁ悪くはないな」

店主「そうですか、ありがとうございます」

26: 名無しの冒険者 ID:hQd
妖精「やっぱ一仕事した後のご飯は最高よね!」

アレッタ「そういえば、今日はまだ来ていませんね」

妖精「来てないって誰が?」

アレッタ「あ、いえ・・・」





アレッタ「常連のゴブリンさんたちがまだ来てないなと・・・」

全員「!」

27: 名無しの冒険者 ID:hQd
女神官「ご、ゴブリンって・・・」

アレッタ「いつもこの時間には来てくださるんですけどね」

妖精「あ、あいつらここでメシ食ってくの・・・?」

アレッタ「はい、とても美味しそうに」

ゴブリンスレイヤー「・・・・・」

28: 名無しの冒険者 ID:hQd
店主「金払いもいいお客さんでね・・・」

妖精(それって村から奪ったやつとかじゃ・・・)

ゴブリンスレイヤー「ああ、そのゴブリン達なら俺が・・・」

女神官「わー!駄目ですゴブリンスレイヤーさん!」

ゴブリンスレイヤー「?」

29: 名無しの冒険者 ID:hQd
鉱人「すまぬな、連れが騒がしくて」

蜥蜴「今日はその者たちが来れない分、楽しませてもらうとするかな」

蜥蜴「このオムライスとやらをいただけるか」

アレッタ「わかりました」

妖精「私もこうなったらヤケで飲むわよー!」

30: 名無しの冒険者 ID:hzO
~数分後~

妖精「オルクボルグぅ~あんたもジャンジャンのみなしゃいよ~」ヒック

ゴブリンスレイヤー「そのくらいにしておけ」

蜥蜴「そうですな、ここらでお開きにしたしましょう」

店主「そうですか、では・・・」

女神官「あ、お勘定・・・」

31: 名無しの冒険者 ID:hzO
ゴブリンスレイヤー「これでいいか?」ゴトッ

店主「あ、はい、ありがとうございます」

女神官「それでは・・・」

蜥蜴「また機会があれば食べにきますぞ」

妖精「じゃーね~」

バタン

32: 名無しの冒険者 ID:hzO
~洞窟~

妖精「わっ!本当に扉が消えちゃった!」

蜥蜴「どうやら7日に1度というのは本当の話のようですな」

女神官「ゴブリン達・・・本当に楽しみにしてたんでしょうね・・・」

ゴブリンスレイヤー「だがゴブリンを放っておくわけにはいかん」

女神官「そうですけど・・・」

33: 名無しの冒険者 ID:hzO
鉱人「だが何故あそこの連中はゴブリンに襲われなんだ?」

蜥蜴「あの黒髪の娘が抑止力になっているのであろう」

妖精「また食べに行きたいものね」

ゴブリンスレイヤー「その度にここまで来るのか?」

妖精「う・・・」

34: 名無しの冒険者 ID:hzO
~牧場~

ゴブリンスレイヤー「帰ったぞ」

牛飼娘「おかえり~」ゲフ

ゴブリンスレイヤー「随分ご機嫌だな」

牛飼娘「いや~実は牧場に変な扉が出てきてね・・・」

ゴブリンスレイヤー「・・・・・」

35: 名無しの冒険者 ID:hzO
~翌日、ギルド~

ゴブリンスレイヤー(昨日の事、教えてやるべきか・・・)

女神官「あ、ゴブリンスレイヤーさん!おはようございます!」タタタ・・・

ゴブリンスレイヤー「ああ」

妖精「遅いじゃないのよ」

36: 名無しの冒険者 ID:hzO
ゴブリンスレイヤー「何かあったのか?」

蜥蜴「うむ、実は受付の娘と話していたのだが・・・」

鉱人「この建物にも『あの扉』があるんじゃと!」

ゴブリンスレイヤー「何・・・?」

受付嬢「私も何度か行きましたが、美味しかったですよ、ハンバーグとか」

37: 名無しの冒険者 ID:hzO
妖精「早速行きましょうよ!」

ゴブリンスレイヤー「しかしゴブリンが・・・」

女神官「もしかしたら客として来ているかもしれませんよ!」

ゴブリンスレイヤー「行くか」

妖精(ちょろい)

鉱人(ちょろいのう)

蜥蜴(ちょろいですな)

受付嬢「ちょっと!ここの扉利用するなら仲介手数料いただきますよ!」

38: 名無しの冒険者 ID:hzO
~ねこや~

ガチャ

店主「お」

黒『あ』

アレッタ「いらっしゃいませ、ようこそ、ヨーショクのネコヤへ」


ゴブリンスレイヤー「ああ」


~おわり~

39: 名無しの冒険者 ID:hzO
以上です

42: 名無しの冒険者 ID:XjF
いいじゃないか
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